知っておきたいGerman Rail Pass

 

German Rail Pass

 

今回は、ドイツ鉄道の割引券について紹介します!

まず、German Rail Passとは、Deutsch Bahnが運営するドイツ国内の鉄道(ICE・IC・RE・Sバーンなど)を、指定した日に好きなだけ乗ることができるお得な割引券です!

 

青春18切符では新幹線には乗れませんが、German Rail Pass はドイツの新幹線ICE・ICに乗り放題!また、JR大人の休日倶楽部は、ある一定の時期しか販売されていませんが、German Rail Passは、年中いつでも購入できます!


詳しい情報は、DBのHPにて⇒https://www.bahn.com/en/view/offers/passes/german-rail-pass.shtml

 

 

簡単にメリットとデメリットをまとめてみました!

 

メリット

・指定した日は乗り放題であるため、途中下車可能。

・電車に乗り過ごしても余計にお金を払う必要はない。(個人的に苦い経験)

・体調等を考慮しながら旅行を計画できる。

・予約の手間ひまが省ける。

 

デメリット

・早めに予約をし、格安チケットを購入した場合や、電車をあまり利用しない場合は元が取れないことがある。

・駅のReisezentrum (みどりの窓口)で10分ほど待たされる。

・国内全ての駅で購入できるわけではない。

EU citizens、ロシア、トルコの在住者は対象ではない。

 

 

 

 

 

2種類のPass

次に、German Rail Passの種類についてです。これは2つあります。

 

 

・Consecutive Prices

連日続けて利用する人はこちら。(当然、使わない日があっても問題ない。)

例えば、12月15日から19日まで、ドイツに滞在しながら毎日違う都市をまわりたいという人は、Consecutive Price 5daysがおすすめ。

 

・Flexi Prices

1ヶ月間有効。利用したい日を自由に選ぶことができる。

 

 

 

2018年12月31日 現在の料金

 

参考:https://www.bahn.com/en/view/offers/passes/german-rail-pass.shtml

 

 

料金の表を見ると、日数が多くなるにつれて、1日あたりの金額が安くなっているのがわかります。

 

 

下の写真は、私が12月30日に実際に購入したGerman Rail Pass Flexi です。

 

Flexi Price 5日間分

 

左下のボックスにDayとMonthとありますが、ここに自由に日付を記入して、有効化させます。そして、車内でチケットのチェックに来た人にこれとパスポートを一緒に見せます。

 

気付いたかもしれませんが、この券の右下、料金のところをみると185ユーロとなっています。上のDBのページには2ndクラス1人230€だったのが、なぜか安くなっていました。購入した時に理由を聞きましたが、時期によって料金の変動があるようです。詳しくはご存知なさらないようでしたが、安くなる分には問題ないので、ラッキー!と思い、特にツッコミませんでした(笑)。

 

私の場合、ミュンヘンの駅にて購入しましたが、当日の予約だと、ミュンヘンライプツィヒが約100€した上、アウグスブルクや白鳥城ノインシュヴァンシュタインを見たかったこともあって、5日間使えるFlexi(185€)は、その日のうちに元を取ることができました。急な日程の際は、大変力を発揮してくれます。

 

 

 

 

はたして元は取れるのか?

 

これが一番知りたいところ。通常、Deutsch Bahnは、飛行機の価格と同様、料金の変動がかなりあります。例えば、ベルリン~ライプツィヒ間だと、約2週間以上前には、20ユーロだったチケットが、前日や当日には50ユーロまで値上がりします。値上がりの仕方は区間と時期にもよるので、アプリで調べるのがよいと思います。

 

では、Passを買わない場合、いくらかかるのか、シュミレーションをしてみましょう。

 

 

設定①:約2週間以上前から予約できた場合。大人1人2ndクラス

1月21日~1月24日の間で、ミュンヘンニュルンベルクドレスデン⇒ベルリン⇒デュッセルドルフを回る。

21st Munich⇒Nuremberg (30€)+22nd Nuremberg⇒Dresden (25€)+23rd Dresden⇒Berlin(20€)+24th Berlin⇒Dusseldorf(50€)=125€ 

 

結果①:German Rail Pass Consecutive の4日券が210€であるため、Passを買わずに、事前に予約するほうがよい。

 

 

設定②:当日or2~3日前に予約する場合。大人1人2ndクラス

1月1日~1月5日の間で、設定①と同じコースを回る。

1st Munich⇒Nuremberg (60€)+22nd Nuremberg⇒Dresden (100€)+23rd Dresden⇒Berlin(40€)+24th Berlin⇒Dusseldorf(55€)=255€ 

 

結果②:Passを買うことで45€(約6,000円)お得。

 

このシュミレーションは、コースは同じでも旅行時期が異なるので、完全に比較はできません。また、ここで、示している料金はあくまでもその日のチケット料金の平均的な値を取っているので、合計にずれが生じることもあります。

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ベルリン⇒デュッセルドルフ値段

 

上の写真を見るとわかるように、1時間異なるだけで5000円も変わります!

 

さらに、ここで表示される金額は一番安いチケット(Super Sparpreis)といって、キャンセルしても、お金が戻ってきません!当然、乗り過ごせば、また新たにチケットの購入が必要です。しかし、キャンセルができるFlexpreisを購入すれば倍以上お金がかかります。

 

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ミュンヘンニュルンベルク チケット種類

 

 

前述した通り、料金は買うタイミング・旅行時期・区間・チケットの種類によって、大きく変わります。シュミレーションはきちんと自らアプリで調べるのがよいでしょう。

 

 

 

どんな人におすすめか?

 

こんな人におすすめ

 

  • 旅行のプラン変更がある可能性が高い人。
  • 途中下車しながら、小さい町も寄ってみたい人。
  • のんびりストレスフリーで鉄道の旅を楽しみたい人。
  • 予約に手間ひまかけたくない人。

 

 

 

購入の仕方

 

いたって簡単です。駅にあるReisezuntrumに行き、整理券を受け取って、順番待ちをするだけです。必要なものは、パスポートのみで、支払いは、現金・クレジットカードどちらもOKです。

 

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ミュンヘン中央駅のReisezentrum

 

 

 

 

最後に

 

大変お得で楽なGerman Rail Passですが、ヨーロッパ旅行でドイツには2都市くらいしか寄らないという方は、早々に予約をして、安いチケットをお買い求めになるのがよいかと思います。

 

ただし、当日チケット購入で長距離移動を複数回行う場合は、大変お得なパスです!

 

また、DBの恐ろしいところは、欠便やホーム・発車時刻の急な変更が多々あることです。もちろん、遅延・欠便の際の保証は充実していますが、初めてだとわからないことも多く、迷わないという保証はありません。私の場合は、中央駅に行くためのバス・Sバーンが運行を停止したことで、ICEを逃したという経験もあります。ですので、German Rail Pass一枚あれば安心ですね。

 

特に、関口知宏さんの鉄道の旅のように、ゆったり楽しみたい人には、ぜひこのパスをおすすめしたいです!

 

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DB2等車 静かなボックス席

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ミュンヘンから約2時間半 ノインシュヴァンシュタイン城

 

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途中下車アウグスブルクで飲んだ地産ビール

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!